花の意思
瞬時に美の輝きを捉え、鋏を入れ、水に放つ。なげいれの花は、即決・即断、当意即妙。ああでもないこうでもないと、我意執心で触り続けていると、そのうちに鮮度は落ち最初の輝きは失せてしまいます。美の世界には、触りすぎたり人目に晒され続けたりすることを、目垢・手垢が付く、ものの顔が悪くなるといって嫌います。初うぶさを消すことなく、器からの言伝ことづてを感じ、花の意思を思ってみる、大切です。花は敏感に人間の気を感じとっています。
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© 2024 林田英子に学ぶ|なげいれ花のすすめ